なぜアベノミクスは失敗したのか?
さて、それにしてもアベノミクスは、大した成果を
もたらしませんでしたね。
アメリカでは金融緩和してちゃんと成果を出しているではないか!!
良く私のところに損なメールが届きます。
けどね、違うんですよ。
アメリカと日本って。
金融緩和を畑に植える種だとすると、
国そのものは、それを支える土壌です。
その土壌がどれほど違うのか?
皆さんは既に知っているのではないでしょうか?
日本人と米国の人口成長率
http://livedoor.blogimg.jp/hiroset/imgs/4/5/4554198f.png
米国の人口成長が、1%付近であるのに対して、
日本は、2000年の0.3%からどんどん減り、
2010年には、-0.3%です。
そう考えた時に、ただ金融緩和をしただけで、
本当に景気が良くなるのでしょうか?
まずは、人口問題の解決。
老後の不安、育児がしやすい環境、子どもを産んだ方が
得をする税制、これらを作るべきなのではないでしょうか?
日本国民、特に高齢者は、正直、恥ずるべきです。
「自分が年金をもらえればいい。」そう考えて、
しっかりとした育児制度を整えてこなかった
あなたたちの責任なんですから。
本当にみっともないと思います。
日本の年寄は、65歳以上の方が25.1%をも占めています。
年寄は新たに稼ごうとは考えない。
もうすぐ死ぬのに、下手なリスク犯す必要はない。
かといって、病気にかかるリスクも高いし、
いつまで生きているかわからないから、無駄遣いはできない。
円安→物価上昇→実質年金受給額減少・保有資産減少→節約
という悪い流れになる。
では、若者の場合はどうか?
若者といっても現在の労働生産できる人の割合を考えると、
15~64歳以上は62.1%である。
もしインフレになり、これからも給与は伸び続けると考える
ことができるようになったとしよう。
しかし、長寿命化、制度設計が明らかに失敗している年金不安に伴い、
高齢化のリスクに備える傾向が増し、消費に非積極的になった。
老後不安。20代で年金保険加入増
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/report/?id=20130422-00029143-r25
こんなニュースがそこらじゅうに溢れている。
また、税法もそれを応援する形で、個人年金保険料控除がされる。
円安→物価上昇→給与上昇→個人年金・金融資産に配分
という悪循環になり、消費をしない。
だって、将来が不安だから。
こんな状況でインフレにしたって、不安を煽るだけです。
煽られた不安は節約心に火をつけるだけ。
まずは土壌改革。
それができないうちは、日本の景気は絶対に良くならない。
だっておかしいでしょう?
インフレだけで何もかもがうまくいくって。
これ以上悪性のインフレを続けますか?
それよりも、日本をちゃんと改革していかなければならない。
そう思います。